労働保険年度更新

 本年度も労働保険の年度更新申請が6月1日より開始致します。平成30年度の確定保険料及び31年度概算保険料の申告手続きです。
 現在皆様からは平成30年4月~31年3月分の賃金及び元請工事高をご連絡戴いており、書類の作成等進めております。
 申告につきましては、書類の受付が6月中旬以降完了次第ご送付いたしますので、保険料の納付等宜しくお願い致します。

生活習慣病予防健診

 本年も健診の時期がやってまいりました。35歳以上の協会けんぽの被保険者の方は「生活習慣病予防健診」を受けることができます。
 1年に1度協会けんぽから費用の補助が受けられます。血液検査、尿検査、胃がん・肺がん・大腸がん検診、問診が含まれます。
 追加健診として、尿沈渣顕微鏡検査、血液学的検査、生化学的検査、乳がん検診、子宮頸がん検診、肝炎ウィルス検査等もあります。ご利用下さい。

高度プロフェッショナル制度の通達

 高度プロフェッショナル制度に関する通達が出されました。内容は以下のとおりです。
1.趣旨
 ①高度の専門的知識等を有すること。
 ②職務の範囲が明確であること。
 ③一定の年収以上であること。
 ④労使委員会の決議及び本人の同意が前提で
  年間104日以上の休日確保措置、事業場内に
  いた時間の状況に応じた健康及び福祉を確保
  する措置等を講ずる。
 以上を満たすことにより、労働基準法の労働時間、休憩、休日及び深夜の割増賃金に関する規定を適用しない制度です。
 一定の年収は、厚生労働省で作成する毎月勤労統計により出される「基準年間平均給与額」の3倍を相当程度上回る水準で、厚生労働省が定めた額とされ、現在は1,075万円です。時間管理は、タイムカード、PCの使用記録等客観的なものとされています。その他、残業時間は月100時間、3カ月240時間を超えないこと。始業から24時間以内に11時間以上の継続した休息時間の確保等ございますので、適用を検討する場合はご相談下さい。

風疹の抗体検査が無料で

 お住まいの市町村より対象者(昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生まれの男性)の方に2019年4月以降風疹に対する抗体検査及び予防接種のクーポン券が届きます。原則無料です。クーポン券が送付されない対象者も希望により抗体検査を受けられるようです。
 届かない場合は市町村に問い合わせを。

キャリアアップ助成金一部拡充

 「キャリアアップ助成金」につきまして、平成31年4月1日から以下の2コースについて一部拡充されます。これは、厚生年金保険・健康保険の適用拡大に伴って、対象労働者の処遇改善を行った場合に支給されます。
○短時間労働者労働時間延長コース
  有期契約労働者等の週所定労働時間を延長
 し、社会保険を新たに適用した場合に助成。
1.一人当たりの支給額が増額 
 ①週所定労働時間の延長1~2時間未満
  一人当たり 38,000円→45,000円
 ②週所定労働時間の延長2~3時間未満
  一人当たり 76,000円→90,000円
 ③週所定労働時間の延長3~4時間未満
  一人当たり 114,000円→135,000円
 ④週所定労働時間の延長4~5時間未満
  一人当たり 152,000円→180,000円
 ⑤週所定労働時間の延長5時間以上
  一人当たり 190,000円→225,000円
2.支給申請上限人数が変更
 15人→45人
○選択的適用拡大導入時処遇改善コース
   選択的適用拡大の導入に伴い、社会保険適
  用となる有期契約労働者等の賃金の引き上げ
  を実施した場合に助成。
1.一人当たりの支給額が増額
 ①基本給増額割合3%~5%未満
  一人当たり 19,000円→29,000円
 ②基本給増額割合5%~7%未満
  一人当たり 38,000円→47,000円
 ③基本給増額割合7%~10%未満
  一人当たり 47,500円→66,000円
 ④基本給増額割合10%~14%未満
  一人当たり 76,000円→94,000円
 ⑤基本給増額割合14%以上
  一人当たり 95,000円→132,000円
2.支給申請上限人数が変更
 30人→45人
 両コースとも金額はいずれも中小企業の場合です。生産性要件を満たした場合には、更に金額がアップします。短時間労働者労働時間延長コースの5時間未満の延長に関する支給及び選択的適用拡大導入時処遇改善コースは、平成32年3月31日までとなっています。詳細はご相談下さい。

編集後記

 いよいよ元号が令和へと変わります。天皇、皇后両陛下は伊勢神宮へ退位のご報告とのことです。地元では「奉祝」の提灯でお出迎えのようです。一方IT業界では元号の自動変換に大わらわでしょう。変化の激しい時代です。AIの進化は目を見張るものがあります。しかし、このような時代だからこそ「一生をかけて石を穿つ」覚悟をもって生きることがむしろリラックスのできる生き方です。水滴が一滴一滴落ちる様に地道に積み重ねて行きましょう。